先日、いろいろ米生産者・上野長一さんが小金井のろばやさんに来店されたので
お会いしてきました。上野さんは、今回農閑期なので東京の納め先のみなさんに挨拶に見えたそうです。
ろばやさんの他、ライ麦等を納めているパン屋さんなどがあるそうです。
ろばやさんの店先にて。右の写真のもう一人は私です。
上野さんからのお手紙やろばやさんから伺ったお話の通り、とてもやさしい
お仕事の農業とその作物への愛情にあふれた方です。
お米もいろいろな種類の品種があるのに、市場では人気の品種ばかりになり絶えてしまう
品種があるのが忍びなくて、それを自家用に栽培していたものがいろいろ米のもとで、
おいしいから食べたい、という人に分けているうちに自然発生的に商品になったのだそうです。
お話を伺っているうちにろばやさんの店先に子供たちがやってきました。
上野さんは、栃木からわざわざ持ってこられたシュロの葉っぱとはさみを取り出して↓
左の写真・何をやっているかというと→→→右の写真・シュロの葉っぱで作ったバッタの完成!
とてもリアルな出来です。見ている子供たちへのプレゼントです。
子供たちの体験学習の講師も時々されるそうです。そのときにこのバッタやいろいろな葉っぱのおもちゃを作って
見せるとみんな大喜びだそうです。このときの子供たちも目を丸くして見ていました。
また、上野さんは、原爆で被爆した稲を絶やさぬよう育てているそうです。(もちろん食用ではありません)
今年はその稲を同じ栃木県で原爆の火を絶やさぬよう灯し続けている寺院・東輪寺の「平和の鐘」建立の際に奉納する
ことになったそうです。上野さんの被爆稲が農民新聞という専門紙に掲載され、それを見た栃木放送の
中山アナウンサー(長崎出身)が放送の中で取り上げたのを東輪寺の人見照雄住職が聞いたのがご縁だそうです。
平和への祈りがつながり広がったのを大変喜んでおられました。
上野さんの米作りのモットー 「稲を育てるのは手段。目的は平和。」
私たちもつくづく見習いたいものです。おいしいお米の秘密を見た思いがしました。
2008年3月末