当店のおせちに入っている珍しい食材です。その一部を紹介させていただきます。
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まずは、1の千車唐(ちしゃとう)から、
見ての通り棒状の野菜ですが、なぜかレタス科の野菜です。なるほど生で切るとレタスなどの
野菜を切ったときの青臭い匂いがします。これの産地は千葉県安房郡です。
おせちにはゆでて西京味噌漬けにして入れます。加工品からはもうレタスの匂いはしません。
味噌味と歯ごたえが楽しめます。
2、左が堀川ゴボウ、右が京人参です。両方とも京都の野菜です。
堀川ゴボウは丸太のような太さが特徴、京人参は普通の人参より赤いのが特徴です。
これらは最近はあまり珍しくありませんが、一応念のため。
当店のおせちには、煮物に使っています。
大きさ・太さを比較するため、割り箸を置いてあります。
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3、岩茸(いわたけ)
一見、木耳(きくらげ)のようですが、裏が白く表面がざらざらしています。
厚みも木耳よりありません。食感も違います。乾燥状態で販売されていて、戻してから
しょうゆ味で煮て、ユズ釜に盛りました。
この岩茸は、1月の献立の和え物になっています。
4、きんこ(干したなまこ)
右が乾燥状態、左上・左中が戻している途中のもの、左下が完全に戻したものです。
生のなまこと違い、歯ごたえはなくゼラチン状のものを噛むときの食感になります。
腹の部分に芋寿司(大和芋を蒸して裏ごしして、寿司酢で味付けしたもの)を詰めました。
日本の食材は、なぜか干すと名前が変わるものがあります。
イカ→スルメ、なまこ→きんこ、クチコ→コノコ
(クチコは、なまこの内臓で、コノコはそれを干したもの。)
同じく、大きさの比較のため、箸置きをおいてあります。
2002年1月